千葉県唯一、高齢不妊専門の鍼灸整体院、美浜鍼生堂(みはましんせいどう)の院長の渡邊です。
当院は、妻に施術をして42歳で妊娠し、43歳寸前で出産した経験を持つ院長が、妊娠に悩んでいる方に、「年齢で妊娠を諦める必要はない」と、はじめた鍼灸整体院です。
着床が全くできない子宮が、少しずつ変わっていくために
当院にはこれまで、「何度移植しても着床しない」「一度も着床したことがない」とお悩みの患者様が数多く来院されています。
そんな中で、鍼灸治療を受け始めてから「初めて着床しました」「陽性反応が出ました」と、喜びのご報告をいただけることが本当に多いのです。
今日は、そうした方々がどうやって着床にたどり着いたのか、子宮を活性化させるために大切なことや、上手くいくためのポイントについてお話してみたいと思います。
子宮が赤ちゃんを迎える準備をするために大切な3つのこと
妊娠の成立には、良い卵子だけでなく、「着床できる受け皿=子宮内膜」が整っていることが大前提です。以下の3つが、特に大きなカギを握っています。
① 子宮内膜の質と厚み
子宮内膜は、赤ちゃんが最初に寝転がる「ベッド」のようなものです。
ふかふかで温かく、栄養が行き届いている環境ほど、着床しやすくなります。
理想的な厚みは排卵前で8〜12mm程度。血流・ホルモン・栄養の影響を強く受けます。
② 骨盤内の血流と体温
子宮や卵巣へ向かう血流が悪くなると、内膜は薄くなったり、硬くなったりしやすくなります。
冷え性・低体温・長時間のデスクワークなども影響します。
③ 免疫バランス
免疫の働きが過敏になっていると、受精卵を“異物”と認識し、着床を阻んでしまうことも。
ストレスや自律神経の乱れ、慢性的な炎症などが関係します。
子宮をやさしく育てていく方法
・血流を良くする
鍼灸やお灸を使って、骨盤内にじんわりと血を巡らせます。
足首やお腹、腰を冷やさないよう、温める習慣を。冷たい飲み物や体を冷やす食材は控えましょう。
・子宮の柔らかさを保つ
長時間同じ姿勢にならないよう、こまめに立ったり歩いたり。
深い呼吸でお腹をゆるめ、骨盤底筋もやさしく動かしてあげてください。
・栄養を整える
妊娠に関わる栄養素は、鉄分・ビタミンE・葉酸・良質なタンパク質。
甘いものや小麦製品、カフェインを減らし、腸の環境も整えることが大切です。
・自律神経を整える
スマホやPCから少し離れる時間をつくることも意外と大事です。
ゆっくり眠る・好きな香りや音楽を楽しむ・自然に触れるなど、“心に余白”を与える時間を持ちましょう。
子宮が変わるまでにかかる時間
子宮内膜は毎月新しく作り変わります。だからこそ、変化は1周期ごとに現れやすいのです。
でも、しっかりと着床できる状態を目指すには、栄養と血流のバランスが取れ、ホルモンや免疫の安定が必要になります。
変化の対象 |
目安となる期間 |
子宮内膜の質 |
約1〜2ヶ月 |
血流・温度の改善 |
約2〜3ヶ月 |
ホルモンバランス |
約3〜6ヶ月 |
免疫の調整 |
約3〜6ヶ月 |
少しずつ、でも確実に、体は変わっていきます
「妊娠しやすい体になるまで、どれくらいかかりますか?」とよく聞かれます。
でも、本当に大切なのは“どれくらいの時間”より、“その時間に何をするか”です。
実際に当院に通ってくださる方の多くは、最初は「本当に変われるのかな」と半信半疑でした。
けれど体が整ってくると、
「生理痛が軽くなった」
「基礎体温が安定してきた」
「排卵がしっかり感じられる」
と、確かな変化を感じられるようになります。
それはまるで、妊娠スイッチが少しずつ入っていくような感覚。
私はそれを、そっと後ろから見守り、背中を押すような存在でありたいと思っています。
最後に
「また着床しなかった…」と心が沈む気持ち、私にも痛いほど伝わってきます。
でも、あきらめないでください。
体はちゃんと応えてくれます。ただその方法やタイミングが、まだ見つかっていないだけなのです。
あなたの子宮には、赤ちゃんを迎えられる力がきっとある。
それを一緒に信じて、小さな変化を積み重ねていきましょう。
焦らず、でも確実に。必要な時間を、あなたと共に歩んでいけたら嬉しいです。
本日も読んでくださり、本当にありがとうございます。
千葉唯一高齢不妊専門 鍼灸整体院
美浜鍼生堂(みはましんせいどう) 院長 渡邊